神奈川県計量士会
会長 児 玉 充 弘
平素は、当会運営の推進につきまして、ご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、前年に発生しました新型コロナウイルスの感染拡大が、ワクチン接種等の遅れより依然として収束せず、8月には第五波のデルタ株が急速に拡大し、一日の新規感染者数が25,633人と過去最多を更新したため、政府は全国的に緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置を発出しましたが、同時に1年遅れの東京オリンピック・パラリンピックが57年ぶりに開催され、無観客での大会となり盛り上がりが心配されましたが、日本人の活躍等もあり大変に感動するとともに心癒された年でもありました。
こうした状況の中、当会しましても令和3年度の通常総会は、役員改選と会長の交代等があり是非とも開催したいところでしたが、前年度と同様に中止せざるを得なくなり、議案の審議はすべて書面表決によりご承認いただきました。
また、8月に予定していた第1回理事会及び12月に予定していた例会につきましても中止とさせていただき、会員の皆様には大変ご迷惑をお掛けしましたが、その他の事業の進捗状況につきましては、総務部の各部との連絡調整、会議開催の準備、事務の簡素化及び効率化等を始め、技術研修部のホームページへの計量情報の掲載や技術研修会の開催、広報部の年2回の会報発行やそれに伴う編集会議及びホームページ更新の勉強会、会計部の予算執行や会計監査、新規事業委員会の役員会等は、ほぼ計画どおりに執行されました。中でも技術研修部の研修会については、「多様な計量ニーズに向け電気計器の最近の動向」と題して、オンラインにより開催されましたが、コロナ渦にも拘わらず多くの方々に参加していただき、深く感謝する次第です。
その他、計量協会主催の計量フェアかながわ、夏休み小学生計量教室及び親子計量教室等は、県民や将来を担う子供達に計量の大切さや面白さ等に興味を持ってもらうための数少ないイベントであり、例年計量士会からも多数の会員が関係者として参加していましたが、これらもすべて新型コロナウイルスの影響のため、2年続けての中止となり非常に残念な思いです。
また、関東甲信越地区計量団体連絡協議会につきましても、唯一開催された10月の代表者会議において、2年延期されていた茨城県での開催が新型コロナの影響により中止となり、令和4年度に埼玉県での開催が決定されました。その他、今年度は同協議会の運営委員会において、今後の協議会の組織体制の在り方、会則及び会費等が審議され、代表者会議に答申される予定でしたが、現在のところ新型コロナによりすべて中止となり継続審議となっています。
更に、昨年は計量界に大きな動きがありました。それは自動はかりの検定制度において、自動捕捉式はかりの検定対象がひょう量5㎏以下のものに限定されるとともに検定開始時期が新たに使用するもの及び既使用のものとも2年間延期されることが計量法政省令の改正により決定されました。更にホッパースケール、充填用自動はかり及びコンベアスケールの3機種につきましても、今後1年程度の実態調査を行い検定対象範囲や検定開始時期等について検討される予定です。
さて、令和4年は新型コロナも収束し通常の社会生活を期待していましたが、年明け早々から感染力が非常に強いオミクロン株の急速な感染拡大により、再び社会活動の制限が懸念されますが、早期収束は何といっても3回目のワクチン接種や新治療薬の開発等に掛かっており、当会としましてもコロナ渦における事業の再構築を検討するとともに、オンラインやホームページ等を更に充実させ、通常総会など各会議開催の実現や皆さんに関係の深い自動はかりや指定検定機関等の最新情報を早期提供できるよう取り組んで参ります。また、喫緊の課題である会員の減少や高齢化等につきましても、若手計量士の入会勧誘など引き続き全力を挙げて取り組んで参る所存です。
最後になりますが、私は昨年の6月に計量士会会長に就任しましたが、未だに会員の皆様に直接ご挨拶することが出来ず大変心苦しく思っています。何卒、本年も皆様方のご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
(令和4年2月14日)
会長就任にあたって
6月28日付で計量士会会長に就任しました児玉充弘です。
今年は計量士会役員の改選年であり、当初予定では5月21日開催の通常総会に於いて新役員を選出した後、同日開催の臨時理事会で会長、副会長及び常任理事等を選任して、会員の皆様等へ直接ご挨拶申し上げる手筈でした。
しかしながら昨年来の新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響により、両会議を中止せざるを得なくなり、役員改選案を含めたすべての議案は書面表決によりご承認をいただくこととなりました。その結果6月28日付でようやく新役員が決定した次第です。会員を始めて関係行政機関及び関係団体等の皆様には、大変ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。
さて、私は今まで計量士会の理事の一人として総務部長を2期務めさせていただきましたが、まさか会長という大役を仰せつかるとは本当に想定外のことで、今更ながら戸惑いや不安を大いに感じているとともに、その責務の重さを痛感しているところです。
当会の現状は、会員の減少及び高齢化、計量士会事務所の常勤職員の配置並びに会員の事業参加に伴う活性化など課題も多くありますが、佐藤前会長の下で理事増員による組織の強化及び自動はかりの指定検定機関との取り決めによる新規事業協賛金の確保等の取り組みは、今後の当会に於ける事業拡大及び活性化等に大いに役立つものとして期待しております。
また、会のためには何といっても会員の皆様方一人一人が自分自身の問題だという意識をもって積極的に事業に参加され、活発な意見を交わすことが魅力ある会に発展する第一歩ではないかと思います。
その意味でも会員の皆様のご意見を充分に拝聴し、ご期待に沿えるよう役員一同真摯な態度で取り組んで参る所存ですので、今後とも皆様方の一層のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(令和3年10月10日)